ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

AI革命で人は幸せになれるのか?

AIやロボットの進化で、労働力が少なくなっても生産性は上げられる。巷でよく聞く話だが、果たしてそれで人は幸せになれるのだろうか? 産業革命によって大量生産が可能になり、土地を持たない人たちも豊かになった。しかし、産業革命が資本家と労働者とい…

誰の言葉で書くのか?

もう四半世紀以上も前の話を、先日、ふと思い出した。放送作家をやめて帰省し、プランナー兼コピーライターのような仕事をしていた頃のことだ。何の行事か忘れてしまったが、政治家を目指しているという同世代の青年に出会って少し話をしたことがある。(私…

先が読めないドコモのCM

auやソフトバンクが、三太郎や白戸家と言う安定のシリーズCMを展開している中、ついにドコモが新シリーズCMの投入に踏み切った。星野源が演じるプロデューサーが、ドニマル・コスモフ・モンジュウロウと言った3人のキャラクターを売り出すストーリーに…

考える筋肉

企画を立てるにしても企画書を作るにしても、かなりの労力を必要とする。アイデアと言うものは天から降って来ることもあるが、それを周りに伝えるカタチにするためには、あーでもないこーでもないと頭の中での試行錯誤が欠かせない。 そのための基礎トレーニ…

「モノからコト」は正しいのか?

もう何年も前から言われていることだが、小売業界には「モノを売るのではなくコトを売れ」と言う考え方が、新しい売り方として根強く残っている。 私が東京に住んでいた30年以上前、当時、時代の最先端を走っていたMATSUYA GINZAが、婦人服売場、神式服売場…

「AI」ではお店を救えない

AIと言うブラックボックスが世の中を変えようとしている。ただし「AIがそう指示しているので」と言うだけで販促会議を切り抜けられる日が来るとは思えない。責任者や担当者が理解できないままデータが出した答えに従うのは大きな間違いだ。 ひと頃「デー…

タレントの起用

地方都市にいると広告展開に有名なタレントを使う機会など滅多にない。ほとんどは、クライアントの社長さんが知り合いだとかローカル用の低予算に応じてくれる場合に限られる。 飲料メーカーや車など、数多くの販売店を持つ会社が積極的にタレントを使うのは…

ブラックボックス

今の社会は、コンピュータやネットワークを使ったシステムが必要不可欠になっている。コンビニはもちろん、小さな店でも使っているレジはネットワークにつながれてビッグデータの一部になっているかもしれないし、肌身離さず持ち歩いているスマートフォンは…

予測と計画

昔、マンションの販促企画を立案していた頃、投下する広告費用に応じてモデルルームへの来場者数や成約件数を予測し、何度も的中させてクライアントを驚かせた事がある。普通は幅を持たせた予測をするのだが、広告代理店の営業サイドの意向で明確な数値を示…

AI革命

人工知能が囲碁のプロに勝ったことで、AIへの関心が急速に高まっている。あと10年もすれば人工知能が人間の仕事を奪っていくと騒ぐ人も増え、メディアでも「どんな職業が無くなるのか」等と言う特集を組んだりしている。広告業界にいて、最初に無くなるの…

企画の華

企画会議を重ねて行くうちに「この線で行こうか」と話がまとまりかけた時、そのまま企画を進めて行くか「これが良い!」と思える企画が出るまで粘り通すか、その判断が企画の良し悪しを決定する大きな分岐点になる事が多い。もっとも「コストを削って今まで…

ふたつの評価軸

目にする作品や耳にする音楽など、普通は「好きか嫌いか」で判断することが多い。もっとも、実際は好きと嫌いの間に「どちらでもない=どうでもいい」と言う大きな河が流れている。映画や書籍、音楽、絵画などをはじめ、タレントやCMなども、好きが1割、…

ネットネイティヴ

記憶媒体がまだカセットテープだった頃からパソコンに触って来た私にとっては、今のネット社会は、当時の予想をはるかに超えている。平成になった後でも、近い将来(当然、私が死んだ後の未来)1人が1台ずつ電話を持つ日が来るかもしれない、そうなったら…

1票の格差

1票の格差が大きな問題になっている。投票行動が国民が持つ最大の権利である以上、票の重さに違いがあるのはおかしい、という理念はわかる。その一方で、人口が減少する中で東京への一極集中が進んでいることや、地方の弱体化・郡部の過疎化などが問題にな…

インバウンド需要を横目で見ながら

昨年から外国人~特に中国人観光客の「爆買い」が大きな話題になっている。政府が観光立国と言う方針を掲げていることから、今後も外国人観光客は大きな「需要の塊」であり、特に量販店などの小売業には見過ごすことの出来ない商売のチャンスであることは間…

ロジカルトーキング

ひと頃「ロジカルシンキング」と言う考え方が流行っていたが、物事を論理だって考えて行くこの手法は、発想法のひとつとして有効だと考えている。アイデアに行き詰まった時に、客観的なデータや様々な理論を組み合わせながらプラモデルでも作るように論理を…

プロの素人

プランナーという職業は、デザイナーやコピーライターにスポットライトが当たるようになったずっと後に誕生した。それまでにも企画という作業はあったのだろうが、マーケティングという科学的な手法がアメリカから入ってきて、専門家とクライアントの橋渡し…

企画書の5W1H

企画書であれCMであれ、こちらが伝えたい情報を確実に相手に伝わるように工夫する事が最も重要だ。「企画書は1枚にまとめろ」とか「最高のプレゼン」など、様々なノウハウ本があふれているが、全てにおいて「最高」と呼べる手法は残念ながら『ない』。そ…

ゼロからイチは作れない

新しい発想とかアイデアと言うと、多くの人が「今まで誰も見たことがない」ような斬新なものを求める事が多い。発注側がそういうことが望むのはある意味仕方がない事かもしれないが、プランナーが「ゼロから何かを生み出そう」と頑張ろうとすることがあるか…

フリマアプリ再び

牛(買うガール)とオオカミ(売るふ)が登場するフリマアプリのCMが新しくなった。女の子がお店で気に入った靴を試着した後、買わないまま店を出る。彼氏らしき男性が「買わないの?」と聞いたところで、「買うよ!」とフリマアプリを立ち上げるという内…

フリマアプリ

最近、買い手側が牛(買うガール)になったり売り手が狼(売るフ)になるCMをよく見かける。メルカリとか言う売ったり買ったりするスマホアプリのCMらしく、フリマアプリなんぞと言うジャンル名まで作られているようた。 CMソングはPUFFYが歌っているオリジナル…

またまたソフトバンク

上戸彩が妊娠したことで、白戸家のCMシリーズも終わるのではないかと思っていたが、ようやく新しいシリーズが始まった。今回のシリーズは、犬のお父さんは残っているものの、人気アニメとタレントをごっそり起用した超豪華バージョンになっている。 人気ア…

プランナーの寿命

私が広告の世界に入ったのは30代半ば、1988年だった。当時はまだプランナーという言葉はほとんど使われておらず、とりあえずコピーライターとして地元の広告代理店に入社した。企画書も「書く仕事」という理由でコピーライターが担当することが多く、訳がわ…

エンブレムの盗作騒ぎ

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが、盗作だとかオリジナルだとか騒がれている。爆笑問題の太田光氏が「みんなあら探しに必死過ぎ」と言っていたが、ネットユーザーが寄ってたかって似ているものを探したらいくらでも出てく…

タレントパワー

広瀬すずが出演している目薬「マイティア」のコマーシャル。 単純に、彼女がコマーシャルソングをアカペラで歌っているだけのCMなのだが、その歌い声がなんとも言えず可愛くて思わず聞き入ってしまう。 ♩ソフトでもハードでも、コンタクトレンズをいれたま…

迷走中?

ソフトバンクの桃太郎シリーズCMが、やっと終わったかと思ったら、今度は小日向さんを起用して宇宙船を爆破したり年貢米を徴収したりするプレゼント告知が始まった。無抵抗のロケットを爆破したり悪代官をさせたり、要は上戸彩の上役をおちょくっている訳…

Apple Watch

パソコン➡スマホ➡タブレットの時代を経て、これからはウェラブルが主流になると言われて久しい。話題を呼んだGoogle Glassも一向に発売されないし、Apple Watchが売れていると言う話も聞かない。スポーツをしない自分には消費カロリーや脈拍数がカウントでき…

もしかして幕引き?

昨日、ソフトバンクのCMに勢いがなくなったと書いたが、あれから、森の中を猿や雉と鬼退治に出かけて行くバージョンを見て、「もしかしてこれが幕引なのか?」と思ってしまった。もちろん、白戸家のCM全てではなく、単に桃太郎シリーズだけが終わるのか…

ネタが尽きたか?

CM好感度調査で、ずっとトップを走っていたソフトバンクの白戸家を抜いて、auの英雄編が1位になったという記事を見た。桃太郎・金太郎・浦島太郎の3人の「昔話の英雄=au」として起用したらしいが、白戸家のCM同様、最初は「人気タレントを大勢起用す…

最初にやること

企画をたてる際にはアイデア出しとか調査とか色々とやることがあるが、締切までに時間がない時や良いアイデアが出ない時など(そうなる場合の方が圧倒的に多いが)、まず最初に「表紙を作る」ようにしている。 表紙には、タイトルの他に、提出先の名称や提案者…