ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

チャンスの女神

『チャンスの女神には後ろ髪がない』と言われている。それだけチャンスを捕まえるには敏感でなければいけない、時期を逸せば捕まえるのが困難だという例えだが、この言葉を聞くたびに、後ろ髪を刈り上げた女神の姿を想像して笑ってしまう。

女神と言うからにはかなりの美人だろう。ブロンドの髪と青い目を持った外国の美女だと勝手に思いこんでいる。その美女が後ろ髪を刈り上げているのだ。おかしいったらありゃしない。これではせっかくの美女も台無しだ。ショートカットくらいまでならまだ許せるが、出来れば風になびくロングヘアあって欲しい。それでこそ女神ではないか?

チャンスの女神に気が付いて手を伸ばせば、多少タイミングが遅くてもまだ間に合う。もちろん逃げ足が速いので時期を逸してはどうしようもないが、例え一度女神を逃がしてしまっても、再びチャンスの女神はやってくる。誰にでも何度もやってきてくれる。

自分はチャンスに巡り会わなかったというのは、下を向いていたから見えなかっただけだろう。チャンスの女神は誰の前にも現れるし、何度も何度もやってくる。ただし、見かけても髪をつかもうとする行動を起こさなかったら永遠にチャンスは掴めない。

女神の髪を掴むためには勇気がいる。チャンスには必ずリスクがついて回るし、時にはリスクの女神になることだってあるのだ。だから怖くて、手を伸ばすという簡単な行動を起こすことがなかなかできない。

だからチャンスを掴めるのは『準備ができた人』だけだ。

チャンスは女神の髪を掴もうとする心の準備が出来た人しか掴むことが出来ない。それは覚悟と言い換えても良い。チャンスだけでなく、幸せや成功と呼ばれるものも「受け取る準備」が出来ている人にだけ訪れる。

チャンスや幸運は探し回っても見つかるものではないが、受け取る準備をして待っていれば必ず女神はやってくる。あとは女神を見かけたときに手を伸ばすという行動を起こすかどうかだ。宝くじも買わなきゃ当たらないのと同じように、チャンスも手を伸ばさなければ永遠に掴むことは出来ない。

チャンスの女神は、美しい長い髪をなびかせてみんなのまわりを何度も通りかかっている。彼女がいつやってきても良いように、心の準備をしておこう。