ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

家庭内マーケティング

初めてのクライアントと仕事をする時、その市場の概要を全く知らないことがある。日頃から情報感度を高めようとしていたとしても、知らないことがたくさんあるのは当然だ。そんな時に一番手っ取り早い方法として、家族に話を聞く『家庭内リサーチ』をオススメする。

結婚している人なら、旦那さんや嫁さんに聞くだけで自分とは違う視点でモノゴトを見ることができるし、子供がいたら嫌でも妖怪ウォッチなどの情報が入ってくる。もちろん機密厳守の問題もあるから、何の企画書を書いているかは言わないが、そんな理由を言わなくても聞くだけで答えが帰ってくるのも家族ならではのメリットでもある。

自分も家族も立派な消費者だ。

私たちが企画書を書く際にもっとも重要視しなければいけないのが「消費者としての視点」だ。自分が知らなくても嫁さんや子供、兄弟たちがその商品やお店、サービスを知っていたなら、立派な見込客だ。データからは出てこないようなナマの声が聞けることも多い。

最近はインターネットの充実で、ほとんどのデータはネットから入手できる。何十万円もするデータも、概略だけなら無料で読めるサービスも多くなった。これらのデータを分析することはもちろん必要なことではあるが、100のデータよりもお客様の声の方が刺さることも多々あることだ。

家族に聞くだけでは偏りが出てくるので注意が必要だが、少なくとも企画をたてる際の取っ掛かりになることもある。一人暮らしの人でも、理由を説明することなく、気軽に「これ知ってる?どう思う?」と聞ける人を作っておこう。予想以上に役に立つことがきっと分かるはずだ。