ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

ファイル名の付け方

「企画に必要ない部分は削ぎ落とせ」などとカッコ良い事を言ったが、苦労して作ったページを削除するのは大変な勇気がいるし、ひょっとしたら一部分でも使うところがあるかもしれないと未練がましい自分がいる。

そんな時は、作ったファイルを残してた上で、新しいファイル名で作り直している。残したファイルを使うことなどほとんどないのだが、クライアントや営業などと打ち合わせをしながら企画書を作っていくと、ごく稀に「この前のあのページを入れようよ」と言われる事もあるからだ。

自分が作った企画書への未練を断ち切り、バッサリ捨て去るためにも「これもひとつの危機管理」と自分に言い訳しながら作ったファイルを残しておく事も、意外と効果がある。

ファイル名=企画内容+年月+連番

例えばプラトレに関する企画書を作成する時、最初のファイル名は「プラトレ1502A」(2015年2月に作成したA稿)、または「プラトレ1502デザイン案01」とする。内容を変更した場合は、古いファイルを残したまま1502Bとかデザイン案02として新たなファイルを作っていく。MS-DOS時代の「ファイル名は半角8文字、拡張子は3文字以内」と言う古いクセが身に付いているためか、今でもカタカナなどは必ず半角にしてしまう。

またメールで送ることも想定し、ファイル容量も出来るだけ小さくしている。出来れば2MB、大きくても5MBに抑えておかないと、相手の環境によっては送れない事があるからだ。グラフィック案などを入れるとどうしても容量は大きくなるが、出来るだけfirestrageや宅ファイル便などの大容量ファイル送付サービスを使わなくて済むようにファイルを軽くする工夫をする。

光回線が当たり前になったとは言え、送付先のネット状況が何時も良いとは限らない。デザイナーや編集者など大きなファイルの扱いに慣れている人に送るならともかく、容量が大きくて読み込みに時間がかかるファイルはそれだけで「悪」だと思っている。

イラストや写真をふんだんに散りばめた上に特殊なフォントを使って煌びやかな企画書を作る人もいるが、メールで送ることを前提に出来るだけ軽いファイルを作るように心掛けることをオススメしたい。

結局「もしかしたら使うかも」と残しておいたファイルを使うことは滅多にないが、気に入った企画書をバッサリ捨てて作り直すためには、無駄でも良いから残しておくという事は、精神衛生上も良い事だと思っている。