ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

もしかして幕引き?

昨日、ソフトバンクのCMに勢いがなくなったと書いたが、あれから、森の中を猿や雉と鬼退治に出かけて行くバージョンを見て、「もしかしてこれが幕引なのか?」と思ってしまった。もちろん、白戸家のCM全てではなく、単に桃太郎シリーズだけが終わるのかもしれないが、ひょこひょこ二足歩行で歩いて行く猿や、その遅い歩みに合わせて羽ばたいている雉の姿が木陰の中に消えて行くシーンを見ると、ルイ・アームストロングのBGMと相まって、物悲しさを感じる。

auを貶めるためにあえて物悲しさを感じるCMにしたとは思えない・思いたくないし、時期的にも新シリーズに切り替える時ではないから白戸家シリーズは続いて行くのだろうけど、ボチボチ幕引きの時期かもしれない。
シリーズものといえば缶コーヒーBOSSの宇宙人ジョーンズを忘れてはいけないが、あれもそろそろネタ切れかと思っていた時にタモリを起用して勢いを吹き返した。
こうしてみると、シリーズCMも、商品やサービス同様、登場→成長拡大→安定成熟→衰退というライフサイクルを繰り返しているということがよくわかる。衰退期に入った時は、違うものに移行するか何かしらのテコ入れをはかるかのどちらかしかない。携帯電話もスマートフォンの登場で延命に成功したが、スマホ自体の伸びも鈍化している。次は「ウエアラブルだ」と眼鏡タイプや時計タイプのものが続々登場しているが、今のところ大きな動きは見られない。携帯端末が無くなるとは思えないが、パソコンや白物家電のように成熟商品として定着するのか、テコ入れによって新たな成長期に入って行くのか、そろそろ結論が見えてくるだろう。