ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

企画の華

企画会議を重ねて行くうちに「この線で行こうか」と話がまとまりかけた時、そのまま企画を進めて行くか「これが良い!」と思える企画が出るまで粘り通すか、その判断が企画の良し悪しを決定する大きな分岐点になる事が多い。もっとも「コストを削って今まで誰も見た事がないような企画を作れ」と言うような虫の良い話は無視して良い。企画の骨子や手法は使い古されたようなものでも、切り口や視点を少し変えただけで斬新な企画に生まれ変わらせる事は可能だ。

「これで良いんだけど何となく物足りない」という企画を「これだ!」と腑に落ちるものに変えるためには、『華』を組み込むことがポイントになる。その企画をひと言で表せる目玉を探し出す、言うなれば企画の顔作りだ。どんなに練り込まれた良い企画でも、ピンとこないものは大抵失敗する。ピンとこないのは、企画内容を頭では理解できても心に残らないからであり、要は、その企画に顔がない、華がないからだ。

最も簡単な華づくりは、タレントを起用することだ。タレントを使い慣れている大企業ならともかく、タレントにあまり縁がなかった企業なら、タレントのブッキングに成功すれば企画内容は二の次で決まる。タレントが無理ならコンパニオンでも良いが、その時はコスチュームにこだわってみる。それも無理なら、イベントやキャンペーンの場合はタイトルやキーワードに斬新な言葉を持ってくる。珍しいノベルティを探してくるのもひとつの手法だ。

とにかく、クライアントや上司に「あの○○の企画」と言ってもらえるようなインパクトを残すことが出来たら、ほとんどの企画は成功する。