ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

ねばねば発想

何年か前の私は、自分で決めたことはやらねばいけない、引き受けた以上なんとしてでもやらねばならない。そんな「ねばねば発想」にとりつかれていた。

1年に150冊以上の本を読むと自分で決めた時も、いつからか「本も読まねば」という発想に変わっていた。そして、自己啓発もやらねば、運動もせねば、売上も上げねば・・。こうした「やらねば・せねば」という自分でノルマを設定する「ねばねば発想」は、自分自身を追い込み苦しめるだけだった。

最近になってようやく気が付いたのだが、人間、どうしても「やらなければいけないこと」など、実はひとつもない。自分がいないと仕事が進まない、自分がやらないと誰がやるんだと思っていたこともあったが、実際に過労で休んでいたときも何ひとつ不都合なく物ごとは進んで行った。もちろん、まわりの人たちにはかなりの迷惑をかけたが。

そのことに気付いた時、誰かから「もっと気楽に生きていいんだよ」と言われたような気がした。やらねば・せねばという「ねばねば発想」はもうやめて、やりたいことをやろう、したいことをしよう、つまり、やりたい・しよう、という「たいよう発想」に切り替えようと思った。

「ねばねば発想」から「たいよう発想」へ

たったそれだけで、随分と気楽で前向きな自分に変わることができる。

何か新しい習慣をつけようとするときも、これをしなければいけない、続けなければいけない、と自分自身にノルマを課していると気付いた時は、「今はねばねば発想になっているな。たいよう発想に切り替えよう」と、自分に言い聞かせている。

自分啓発も、自分が決めて自分が勝手にやっていることなのだから、無理して続けることはない。やらされているのではなく、自分でやりたいからやっているんだ、ということを思い出して、またすぐに始めればいい。何ごとも、のんきにやるのが一番だ。