ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

2016-01-01から1年間の記事一覧

予測と計画

昔、マンションの販促企画を立案していた頃、投下する広告費用に応じてモデルルームへの来場者数や成約件数を予測し、何度も的中させてクライアントを驚かせた事がある。普通は幅を持たせた予測をするのだが、広告代理店の営業サイドの意向で明確な数値を示…

AI革命

人工知能が囲碁のプロに勝ったことで、AIへの関心が急速に高まっている。あと10年もすれば人工知能が人間の仕事を奪っていくと騒ぐ人も増え、メディアでも「どんな職業が無くなるのか」等と言う特集を組んだりしている。広告業界にいて、最初に無くなるの…

企画の華

企画会議を重ねて行くうちに「この線で行こうか」と話がまとまりかけた時、そのまま企画を進めて行くか「これが良い!」と思える企画が出るまで粘り通すか、その判断が企画の良し悪しを決定する大きな分岐点になる事が多い。もっとも「コストを削って今まで…

ふたつの評価軸

目にする作品や耳にする音楽など、普通は「好きか嫌いか」で判断することが多い。もっとも、実際は好きと嫌いの間に「どちらでもない=どうでもいい」と言う大きな河が流れている。映画や書籍、音楽、絵画などをはじめ、タレントやCMなども、好きが1割、…

ネットネイティヴ

記憶媒体がまだカセットテープだった頃からパソコンに触って来た私にとっては、今のネット社会は、当時の予想をはるかに超えている。平成になった後でも、近い将来(当然、私が死んだ後の未来)1人が1台ずつ電話を持つ日が来るかもしれない、そうなったら…

1票の格差

1票の格差が大きな問題になっている。投票行動が国民が持つ最大の権利である以上、票の重さに違いがあるのはおかしい、という理念はわかる。その一方で、人口が減少する中で東京への一極集中が進んでいることや、地方の弱体化・郡部の過疎化などが問題にな…

インバウンド需要を横目で見ながら

昨年から外国人~特に中国人観光客の「爆買い」が大きな話題になっている。政府が観光立国と言う方針を掲げていることから、今後も外国人観光客は大きな「需要の塊」であり、特に量販店などの小売業には見過ごすことの出来ない商売のチャンスであることは間…

ロジカルトーキング

ひと頃「ロジカルシンキング」と言う考え方が流行っていたが、物事を論理だって考えて行くこの手法は、発想法のひとつとして有効だと考えている。アイデアに行き詰まった時に、客観的なデータや様々な理論を組み合わせながらプラモデルでも作るように論理を…

プロの素人

プランナーという職業は、デザイナーやコピーライターにスポットライトが当たるようになったずっと後に誕生した。それまでにも企画という作業はあったのだろうが、マーケティングという科学的な手法がアメリカから入ってきて、専門家とクライアントの橋渡し…

企画書の5W1H

企画書であれCMであれ、こちらが伝えたい情報を確実に相手に伝わるように工夫する事が最も重要だ。「企画書は1枚にまとめろ」とか「最高のプレゼン」など、様々なノウハウ本があふれているが、全てにおいて「最高」と呼べる手法は残念ながら『ない』。そ…

ゼロからイチは作れない

新しい発想とかアイデアと言うと、多くの人が「今まで誰も見たことがない」ような斬新なものを求める事が多い。発注側がそういうことが望むのはある意味仕方がない事かもしれないが、プランナーが「ゼロから何かを生み出そう」と頑張ろうとすることがあるか…

フリマアプリ再び

牛(買うガール)とオオカミ(売るふ)が登場するフリマアプリのCMが新しくなった。女の子がお店で気に入った靴を試着した後、買わないまま店を出る。彼氏らしき男性が「買わないの?」と聞いたところで、「買うよ!」とフリマアプリを立ち上げるという内…