ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

十六茶のCM

ガッキーこと新垣結衣が出演している十六茶のCMに、千利休が登場した。千利休と言えば、昨年の大河ドラマでは伊武雅刀さんが演じていたし、肖像画を見ても凛とした印象を持っていたので、CMに起用されたお爺ちゃん風の役者を見て少し違和感を覚えた。

そこでさっそくググって見たところ、千利休切腹したのは70歳。織田信長が49歳、豊臣秀吉が62歳でなかなっているので、あの時代ではお爺ちゃんだったと想像できる。そこまで調べて、ようやくあの役者を起用した事も理解できた。

十六茶は、16種類の草を調合した「身体に良いお茶」として発売された。今まではがっきに踊らせたり全国のゆるキャラを集めたり、本格的なお茶というよりも親しみやすさ=飲みやすさに重点を置いて訴求してきたはずだ。ここへきて千利休を登場させたのは「お茶としても美味しい」と言うことを伝えたいのだろうが、茶葉以外のものをブレンドしたお茶に本格性を持たせる必要があるのかどうか、個人的には疑問を持っている。

どんな企画書でクライアントを説得したのか、今ひとつよく分からないが、ガッキーが可愛いから良いかと思ってしまう自分もいる。タレントパワーというものは、企画内容などすべてを吹き飛ばす力を持っているから凄い。