ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

またまたソフトバンク

上戸彩が妊娠したことで、白戸家のCMシリーズも終わるのではないかと思っていたが、ようやく新しいシリーズが始まった。今回のシリーズは、犬のお父さんは残っているものの、人気アニメとタレントをごっそり起用した超豪華バージョンになっている。

人気アニメの主人公の、その後の姿を実写で描いたもので、最初のものは「MOON RIBAR篇」と言うらしいが、元セーラームーン小泉今日子、元アトムに堺雅人、元ゴルゴに小日向文世、元ケンシロウ市川海老蔵、元矢吹丈にピースの又吉直樹、元おぼっちゃまくん満島真之介、元ちびまる子ちゃん広瀬すずと、auの桃太郎・金太郎・浦島太郎・かぐや姫、そして最近は鬼(隠れキャラとして一寸法師も出ているそうだが)に比べても圧倒的に出演する人数とキャラの幅が広い。
 
企画書を想像すると、「鉄腕アトム世代のシニア層から、明日のジョーやケンシロウで育ったミドル層、ゴルゴ13好きのハードアクションファンから、おぼっちゃまくんのようなナンセンスコミック好き、そしてちびまる子のような国民的アイドルまで、あらゆる層を取り込めるCMを作りましょう。メインは元セーラームーン小泉今日子。あらゆる著名なキャラクターと出演者をズラリ揃えることで、ソフトバンクのスケール感を前面に打ち出してauに対抗しましょう!」と言う感じだろうか。
 
ただ、キャンディーズ世代(ソフトバンク的には鉄腕アトム世代)の私から見ると、あまりに登場するキャラやタレントが多過ぎて、華やかさよりも『とっ散らかっている感』の方が強く、逆に印象に残らない。漫画のキャラクターとか使わないで、小泉今日子堺雅人広瀬すず位に絞った方がインパクトの強いCMがつくれたんじゃあないかなぁ、と言う思いがある。
 
当然、プレゼンテーションの時にもそう言う質問が出たはずだが、「今はAKBなど大人数ユニットの時代ですよ」と言われたら、返す言葉がない。
 
ちなみに、人気ドラマ「あまちゃん」の小泉今日子有村架純が競合キャリアのCMに登場することになった。これでドコモが、能年玲奈(もう時期を逸したかも知れないが)や、薬師丸ひろ子が登場したら面白くなるのだけど、王者ドコモとしては、auソフトバンクと同じ土俵に乗るのは得策ではないだろう。