ARGOの「プラトレ」

通る企画書を作るために。プランニングのトレーニング

フリマアプリ

最近、買い手側が牛(買うガール)になったり売り手が狼(売るフ)になるCMをよく見かける。メルカリとか言う売ったり買ったりするスマホアプリのCMらしく、フリマアプリなんぞと言うジャンル名まで作られているようた。

CMソングはPUFFYが歌っているオリジナルソングらしいが、還暦の私から見ると、売り手が狼、買い手が牛と言う絵面を見ただけで、狼が「どこかに獲物はいないか」と狙っているネットにありがちな詐欺を疑ってしまうのだ。

おそらく、企画した人もクリエイターも、そしてクライアントも若い人たちばかりで、ネット詐欺を思い浮かべる人はいなかったのだろう。もし私がこのCM制作に絡んでいたら、即、その点を指摘する。

ただ、ターゲットも若い人たちだからそんな事は考えないですよと言われたら、そうなのかと引き下がる。ただ、私くらいの年代には大きな不安感を与えるCMである事は間違いない。それが会社にとってマイナスにはならないのかを判断するのは、クライアントの問題だ。

最近のテレビ番組やCMを見ていると、よくこんな企画で通ったなと思うようなものが増えてきた。明らかに間違っているものとか、単に年齢による感覚の違いと言うだけでは済まされないものも増えてきている。

ニュースでも人名や地名などを間違え、後から訂正するシーンもよく見かけるようになった。頑固爺さんの叱言も含まれている事に間違いはないが、チェック体制も緩んできているのではないだろうか。

CMひとつで企業イメージを大きく損なう事だってあり得るのだ。作り手側もクライアントも、もっと真剣にチェックする必要がある。